北海道外キ連キャラバン
8月24日、25日 外国人住民基本法の制定を求める北海道キリスト者連絡会(北海道外キ連)のキャラバンに参加しました。
(1)24日一日目は、日本キリスト教会室蘭教会の会場で集会(学習会)が行われました。この学習会は、キャラバンのメンバーが学ぶと同時に、開催地の教会や市民の方々ともに一緒に学び、課題と取り組みを共有する意義があります。
まずヘイトスピーチの動画を鑑賞しました。これは、今までに何度も観ましたし、私のパソコンにも保存されていますが、何度観ても大きなショックを覚えます。
その後、林炳澤さんから、ヘイトスピーチについてのお話を伺いました。ヘイトスピーチは、表現の自由の問題ではなく、いのちの尊厳を脅かす人権侵害であって、これをゆるしてはならないことを改めて受け止めました。また、そのために、ヘイトスピーチを禁止する法律、さらには、外国人住民基本法の制定をも取ることの大切さも受け止めました。
次のプログラムは、宋富子さんの講演でした。彼女の自分史を通して、在日コリアンに対する差別や偏見の現実を受け止め、そうした中で、彼女が一人の在日コリアンの牧師とキリスト教の出会いから、ありのままの自分として生きることと、また日韓の交流の歴史を伝えることの使命を受け止めました。
キャラバン参加者や、集会に参加された方と一緒に交流会を行いました。
(2)次の日は、朝食後、1月に行われる全国外キ協の打ち合わせの後、現地学習に向かいました。
一か所目は、室蘭のイタンキ浜の近くにある、「中国人殉難烈士慰霊碑」を訪ねました。室蘭では、969人の中国人が強制連行され、310人(32パーセント)が亡くなったそうです(人数については、異なる記録もある)。戦後、道路工事の際に、地中から多くの犠牲者の遺骨が発掘されました。その歴史を忘れないため、市民によって建立された慰霊碑です。
二か所目は、登別にある、知里幸恵銀のしずく記念館を訪れました。知里幸恵さんは、ひとりのアイヌとして、アイヌ文学をアイヌ語と日本語で紹介した女性です。彼女は、心臓病により、わずか19歳で亡くなったのですが、彼女の作品は今なお愛され、また大きな評価を受けています。その彼女の生涯や作品などを紹介する記念館です。アイヌ差別と共生について考えさせられました。
その後、太平洋を眺めながら入浴できる温泉を楽しんで、集会(学習会)の会場に向きました。
(3)二日目の学習会は、カトリック苫小牧教会を会場に、前日と同じプログラムで行われました。教会の方も参加してくださり、豊かな集いとなりました。
集会後はキャラバンメンバーで交流会をいたしました。そして、今朝早く起きて、私は北見教会の礼拝のため、新千歳空港に向かい、女満別経由で、北見に行きました。
今年も、よき学び、よき経験、よき交流の時を過ごすことができたことを、心より感謝いたします。