2018年1月1日 主イエスの命名 イエスというお名前
聖書によれば、(イエスさまが生まれてから)「八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である」とあります。
この証言に基づき、毎年1月1日は、教会の暦で「主の命名」の祝日となります。つまり、イエスさまがお生まれになったことを祝うクリスマス12月25日を含め、その日から8日目が、この1月1日にあたるからです。
私が責任を持つ大麻教会も北見教会も、この1月1日の命名日の礼拝が行われる習慣がないのでとても残念ですが、一年の初めの日に、私たちが、このようにイエスさまのお名前を私たちの心に刻んで歩み出すことには、とても大きな意義があると、私は思っています。
「イエス」というお名前は、「神は救い」または「神の救い」という意味です。私たちは、神さまは私たちのことを救ってくださる、私たちは神さまの救いをいただいた、そのことをイエスさまのお名前を心に刻むことを通して受け止めて、この一年も、日々、その神さまの救いの中を歩んでいくのです。
また、イエスさまは、「インマヌエル」のお方としても呼ばれます。「インマヌエル」、これは「神が私たちと共におられる」という意味です。私たちはイエスさまのお名前をこの一年の初めの日に心に刻むことによって、インマヌエル、この一年も毎日必ず、神さまが私たちと共にいてくださる、イエスさまによって神さまは私たちから離れることは決してない、そのことをしっかりと受け止めるのです。
また、この一年、イエスさまのお名前をいつも思い起こし、そのお名前によって慰められ、励まされ、強められ、生かされて、また、イエスさまのお名前をこの年もいつも呼び求めながら歩んでいくことの決意をも、私たちはこの日新たにいたします。
このことを思う時に、八木重吉と言う一人の信仰者の詩を思い起こします。彼は、29歳という若さで病気で亡くなりました。それは、たいへん苦しい闘病生活であったでしょうが、彼は、神さまの信仰の中でその日々を過ごし、たいへん美しい信仰の詩をたくさん遺しました。
イエスの名をよびつめよう
入る息、出る息ごとに呼びつづけよう
いきどおりがわいたら
イエスの名で溶かそう
弱くなったら
イエスの名でもりあがって 強くなろう
きたなくなったら
イエスの名できれいになろう
死のかげをみたら
イエスを呼んで生きかえろう
私もまた、この詩を味わいつつ、この年も歩んでまいりたいと願います。
主イエスの名によって。アーメン。
2018年1月1日 主の命名日