2018-02-19 アブラハム契約? 今度の主日、改訂共通聖書日課(Revised Common Lectionary=RCL)日課の第一朗読は、「創世記17章1~7節および15~16節」だ。この朗読配分を読み、なるほど!と新鮮に思った。 17章1~7節は、アブラハムに子どもが与えられ、多くの国民の父となるという、神の約束が語られている。これは、ユダヤ教にとっても、イスラム教にとっても、キリスト教にとっても、非常に重要とされる神の契約である。 しかし、RCL日課は、1~7節では終わらず、15~16節も含まれている。そこでは、アブラハムの妻サラに子が与えられ、諸国民の母となるという、神の約束が語られている。 そう、私たちが、今まで「アブラハム契約」と呼んできた、この神の契約だが、これはアブラハムだけで決して実現できるものではなく、アブラハムとサラがいて初めて可能になるものだ。それゆえ、神もまた、アブラハムだけにではなく、サラに対してもまた約束をしているのである。 このように、この神の契約は、「アブラハム契約」というよりも、ただしくは「アブラハムならびにサラとの契約」なのであり、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教は、この神とアブラハムならびにサラとの契約の流れの中に存在する宗教なのだ。 注意!ブログの内容と以下の動画は関係ありませんw www.youtube.com