礼拝豆知識 アコライト
教会の礼拝で、主に信徒による「アコライト」と呼ばれる奉仕があります。
私たちのルーテル教会では、もっぱら、聖餐卓の蝋燭をつけたり、消したりすることが、その「アコライト」の役割のように考えられていて、実際、そうした役割でしかない教会も少なくありません。
ですから、「アコライト」の「ライト」を、光を意味する「light」だと勘違いしている方々も少なくありません。
でも、「アコライト」は「Acolyte」で、もともとギリシア語の「ἀκόλουθος」(アコルトス)に由来する言葉で、「従者」の意味です。カトリック教会で「侍者」と呼ばれる役割ですね。ですから、「ライト」は、lightではありません笑
聖壇で、司式者の傍でお手伝いをする役割を担う人のことを言います。その中の一つに、蝋燭の点火消火もあるわけですが、その他にも、入堂の際の十字架を運んだり、聖餐のお手伝いをしたり、司式者が式文を見やすいように持って見せる役割だったり、聖書朗読だったり、それらがみな、アコライトの務めで、とても大切な役割であり、式服も着用する場合も多いです。日本のルーテル教会でも、そうしたアコライトの多様な役割を回復できるとよいかもしれませんね。
なにはともあれ、まずは「アコライト」の「ライト」は「light」ではないですよ、ということは覚えておいてくださいね^^