マイ ストラ/ストール コレクション
ルーテル教会は、礼拝の流れを定めた式文や、牧師が礼拝時に着用する式服や、教会の暦に従って礼拝堂で用いる色を変化させることなどを、大切にしている教会です。
(ルーテル教会といっても、幅がありますので、あえて、そうしたものを用いない教会もありますが、私たちのルーテル教会はそうしたことを大切にする伝統です。)
牧師は、式服を着用して、首から、ストール/ストラと呼ばれるものを着用します。
このストラ/ストールは、神さまのしもべとして神さまに導かれて生きる頸木(くびき)を意味するとか、イエスさまが弟子たちの足を洗った際に用いたタオルをイメージして奉仕する者であることを意味するとか、教会にたくさんの人たちが集まっている中で「この人が聖職者/教職者だよ」と見てわかるようにするためのものだとか、諸説があるのですが、私は、現代的に受け止めるなら、そのいずれの意味もを含んだものなのかなと思ってます。
このストラ/ストールは、一つの色ではなく、いろんな色があります。その日の教会の暦に従って定められている色のものを着用するのです。
私は、前任地の教会の信徒さんが作ってくださり、贈ってくださったものを、使わせていただいています。最近の神学校の卒業生は、みなその信徒さんが作ってくださったストラ/ストールを卒業時に関東地区女性の会よりいただいています。ご奉仕に心より感謝いたします。
この信徒さん、かつて、市内にある病院の産婦人科のナースさんでした。
今から46数年前、その病院で、ある赤ちゃんが産まれました。その赤ちゃんは、仮死状態で生まれました。きっとそのナースさんにでしょう、ちゃんと産声を上げて、この世で生きるために、お尻をバシバシと叩かれました。
その赤ちゃん、それからおよそ30年後に、そのナースさんが所属していた教会で牧師さんとして働くことになりました。・・・その牧師とは、はい。わたくしでございます。私の人生でいちばん初めに出会ったキリスト者、そしていちばん初めに出会った人類(笑)が、その信徒さんでした。母の話では、私の母子手帳には、その方の名前が書かれていたとか^^
この世に生を受けてから、およそ30年後、今度は、牧師と信徒という関係で、お尻を叩かれる、いえいえ、たいへん親しくしていただき、心底かわいがっていただけるとは!そんなことは、当時の赤ちゃんの私は、思ってもみませんでした(当たり前か笑)。私が前任地に在職中は、おいしいおかずも、いつも差し入れしてくださいました。どうもありがとうございました。心から感謝いたします。
本当は、今日は、礼拝の色・ストラの色とその意味について書こうかなと思って、このブログを書き始めたのですが、その信徒さんのことを書いていたら長くなったので、色の説明はまた今度の機会にして、きょうはストラの写真だけアップしておきますね。
はじめて、こうやって並べて撮影してみたのですが、圧巻ですね!本当にありがとうございます。