yukaina_gorilla’s diary

ごりらぼくし(大麻ルーテル教会/北見聖ペテロ・ルーテル教会)です。聖書や教会のこと、社会のこと、ペットのことなど書いていきますね。

2月14日は、何の日?

今週の水曜日2月14日は、St. Valentine's Dayですね。

これは、聖ヴァレンタインという聖人の記念日だったわけですが、実際のところ、それがどんな人であったかは、実ははっきりしません。

いくつかあるうちの一つの説によれば、ローマの兵士を内緒で結婚させて、皇帝から処刑された「ヴァレンティン」司教のことを表すというものです。

でもこれも伝説にすぎないため、現代ではカトリック教会の聖人カレンダーからは、2月14日=聖ヴァレンタインの日は、削除されています。

しかし、聖ヴァレンタインは、婚約カップルや恋人カップル、祝福された結婚などの守護聖人でもあるそうです。

ところで、今年の2月14日は、キリスト教会にとって、このヴァレンタインデーよりも、もっと大事な日です。

今年のこの日は、「灰の水曜日」にあたります。この日から、イエスさまの十字架と苦しみと死を覚えつつ、ご復活の祝いに備える四旬節」(レント、受難節)がはじまるのです。

教会では古くから慣習として、この日に灰を用いた礼拝をいたします。

旧約聖書の中で、人が神さまの前に罪を悔い改める際に、灰をかぶったという習慣が、その起源です。ですから、灰の水曜日の礼拝でも、罪の悔い改めの祈りをして、実際に灰をかぶったり、額に灰を十字の徴で塗ったりします。

その際に、司式者(牧師や司祭)が、「悔い改めのしるしとして十字を受けなさい」とか「あなたは塵だから塵に帰る」とか「悔い改めて福音を信じなさい」とか声をかけながら、一人ひとりに灰を授けます。

その灰は、前年のイエスさまが十字架にかかるためにエルサレムに入られたことを覚える「枝の主日」の礼拝で用いた枝を燃やしてつくります。青々とした枝が枯れて燃やされて灰になるように、私たちの信仰も新鮮が失われ枯れてしまうことを受け止めつつ、それが燃やされて灰になったものを、灰の水曜日の礼拝で用いるのです。

その日の礼拝の色は四旬節の紫か、あるいは、黒を用いてもよいとなっています。

残念ながら、大麻教会でも北見教会でも灰の水曜日の礼拝が行われませんが、他の教派の礼拝に参加したいなと思っています。

こんな感じの礼拝だということを紹介するため、昨年前任地で用いた、灰の水曜日の礼拝の式文を紹介させていただきますね。

灰の水曜日礼拝(こちらのリンクから飛んでみてください)

今年は、燕バレンティンの活躍を切に祈る牧師です笑

 

 

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